1998年にお金の運用を始めようとして勉強をしたが、自分が気軽に投資できる商品はほとんどなかった。結局入ったのは養老保険。2014年にインフレ対策として、バンガード社の広告を見て興味を持ち、投資信託を始めた。10年前でもいい商品は少なかった。例えば、20年運用したらこれくらいになるという広告があるが、そもそも20年前にそんな商品はほとんど存在していなかったので意味がない。今でもおかしな商品は多いが、たった10年前に比べて投資環境は抜群によくなっている。2014年に新興国債券も購入したが、これは大失敗。知識不足が理由である。これを買った証券会社は、時々部長級の人が来て、1000万台の仕組債を提案してくる。提案する方も問題があるが、買う方にも問題がある。まず、顧客に投資教育をするべきである。
ブームはいつか終わる。ブームになれば、供給は増え、いつか飽きられる。人間は絶対飽きる動物である。どんなに優れたものが出たとしても、そればかりだと飽きられる。ブームは何年かに一度はくるものと想定して、長く続けることを前提にするべきである。映画「グラディエーター」(2000年)が公開された時は、久しぶりの史劇映画なので興奮した。しかし、その後、似たような映画が相次いで公開されるとすぐに飽きられた。既に1960年代に大量に公開された史劇映画についても、同じような状況だったと当時の映画評に書かれてある。大量の西部劇、戦争映画、時代劇、SF、ミュージカル映画。歴史は繰り返す。そのサイクルは、短く、多様化しているかもしれない。
ブームになると、大きな流れ(トレンド)の中で、良いもの、悪いもの関係なしに、世の中に受け入れられる。そして、悪いものの悪い部分が残る場合がある。金儲けが優先すると、結果的に効率が悪くなる。ヒットするものが正しい。という人はいるが、短期的に見ると正しく、長期的に見ると正しくない可能性がある。