金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
若い頃は、まわりは自分よりも優秀な人ばかりである。先生ばかりである。素晴らしい環境である。ある程度、経験を積めば、今度はとびきり優秀な人を見つけて仕事をする。世の中は案外狭いものである。自分から手を上げなくても、優秀であれば、誰かが見つけてくれる。もちろん、自分から手を上げてもいい。仕事がしたい人がいれば、周囲に誰それと仕事をしたいと言いつつ、一生懸命腕を磨くことである。チャンスはかなりの確率で回ってくる。私は、そうやって自分が仕事をしたい、ほとんどのクリエーター、アーティストと仕事をしてきた。周りにも同じような経験をした人がたくさんいる。 そして、映像プロデューサーは、年をとっても、年下の若い優秀な人と仕事をする。常に自分よりも優秀な人と仕事をする。そういったサイクルが日本の映像の未来につながる。自分の周りにいない、という年配の人がいる業界は劣化が始まっている。危険である。