金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
というタイトルの本を読んだ。エヌヴィディアの人たちの働きぶりには、自分が90年代から2000年代に猛烈に働いた時を思い出させる。経営者のジェイソンは、現場のこともわかる経営者としては最高だと思う。しかも、商流の最上位(開発)にあるので不動の位置にある。しかし、やりすぎるとどうなるのだろう。過去に、ゼネラルエレクトリックのジャック・ウエルチは金融に手を出して失速した。日本のキーエンスの本を読んだ時も仕事のやり方は素晴らしいのだがいつまで続くのだろうと思った。ジェイソンの次がどうなるか? この本は前半はエヌヴィディアの過酷さが描かれているのだが、後半はソフトになっている。実際に取材しているからそうなるのだろう。少し割り引くべきである。