金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
1998年にお金の運用を始めようとして勉強をしたが、自分が気軽に投資できる商品はほとんどなかった。結局入ったのは養老保険。2014年にインフレ対策として、バンガード社の広告を見て興味を持ち、投資信託を始めた。10年前でもいい商品は少なかった。例えば、20年運用したらこれくらいになるという広告があるが、そもそも20年前にそんな商品はほとんど存在していなかったので意味がない。今でもおかしな商品は多いが、たった10年前に比べて投資環境は抜群によくなっている。2014年に新興国債券も購入したが、これは大失敗。知識不足が理由である。これを買った証券会社は、時々部長級の人が来て、1000万台の仕組債を提案してくる。提案する方も問題があるが、買う方にも問題がある。まず、顧客に投資教育をするべきである。