金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
映像業界だけの話ではないのだが、業界が儲かっていると、業種に興味があるのではなく、儲かっているだけの理由で人が集まってくる。CM業界も、私が元いた東北新社もそうだった。そうして業界に入った人たちは、年を経て、その業界が落ち目になった時に 、ただ、ひたすらに現状維持、惰性、リストラに励むことになる。当然、上司がそういう人だと、部下も育たない。悲劇である。昔を懐かしむ上司がいる会社は要注意である。