以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。
私にとってのベスト3は、「アラビアのロレンス」「山猫」「風と共に去りぬ」。演出、脚本、出演者、撮影、美術、音楽のどれもが優れていて名作中の名作なのだが、個人的に好きなのは、自己批判的な部分である。決して明るい内容の映画ではなく、当時の世の中の不安定な部分を見事に取り入れてある。ラストシーンもハッピーエンドではない。作者(監督、プロデューサー)の冷徹な世界観がよく出ていて、楽天主義ではなく、リアリズムに近い。そういう意味で、現代に通じるものがある。