金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
会社に入って、与えられた仕事ばかりやっていると、自分が本当にやりたいことをプレゼンすることができなくなってしまう。スピルバーグの古い伝記「はじめて書かれたスピルバーグの秘密」には、実績も何もない若きスピルバーグがデビュー作を作ろうと悪戦苦闘している様が描かれている。どんなに実績のある人も最初は似たりよったりである。大体が、偶然か非常識な行動から始まる。自分がそういうことができるかどうか、先人の行動はとても参考になる。非常識だと思っていても、誰かがやっているのならできる可能性が高い。私が伝記を読むのは、そういう発見があるからである。よく「知らないから」「やったことがない」と言う人がいるが、物理的にできないことはほとんどない。