山形市には、多くの病院があります。東北で一番多いそうです。50歳を超えてから、いろいろな種類の病院に行くようになったので、そういった病院があるかどうか確認してから移住しました。確かに病院は多いです。専門クリニックから大病院まで。東京で受けられた治療とほぼ同じ治療を受けることができそうです。複数あれば、グーグルでコメントをチェックして、自分に合いそうな病院を選びます。調べてみて気付いたのは、大きな病院は大体評判が悪いです。しかし、コメントのほとんどは、スタッフの態度とかホスピリティに関するものが多いので、その病院が自分の病状にとって、本当に良いか悪いかは、グーグルのコメントでは絶対分からないと思いました。これは、東京の時からの経験ですが、クリニックでできないとわかった時に、クリニックの医師が指名する大病院の医師が一番信用できると思っています。
ルキノ・ヴィスコンティの「山猫」(1963) 。イタリアの貴族の没落の話である。ヴィスコンテ自身が貴族だったので、再現度が半端ない。まるで、絵画のような映像である。最後の舞踏会のシーンは現在では再現不可能である。しかし、面白いのは、貴族をノスタルジーとして描いているのではなく、庶民や新興成り上がりなど色々な人たちの視点で描いているところである。ヴィスコンティは、若い頃に共産党に入り、初期に貧しい漁民を主人公にした「揺れる大地」を監督している。「山猫」以降、貴族や上流階級を主人公にした映画が多くなるのだが、批判的に描いている。淀川長治が絶賛する「ルードウイッヒ」はその頂点である。(暗くて少し異常な内容で、さすがにお勧めできません。)この複雑な人間観が、ヴィスコンティの映画を唯一無二のものにしている。