金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
10年前にリアルタイムレンダリングに興味があったので、いろいろな会社に取材に行ったことがある。リアルタイムレンダリングのシステムやソフトが納品されている会社を調べてみると、意外に大学や研究機関が多かった。どんなに研究熱心な大学でもさすがに使いこなせないだろう、と思っていたら、大学や研究所や国の予算を目当てに営業する業者がいるという。どんなに高いテクノロジーでも時間がたつと価値がなくなる。もったいないことである。