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10月, 2021の投稿を表示しています

仕事のやり方②/プロデューサーの唯一無二の醍醐味

 いろいろなクリエイティブを組み合わせて、クオリティの高いものを作ることに尽きる。スタッフィング、キャスティングの力。相乗効果を最大限に上げること。

仕事のやり方②/柔軟性

 優秀な人は切り替えが早い。早く切り替えて、よくしようとするからである。冷徹だったり、割り切ったりすることは柔軟性ではない。当然、優秀でもない。

仕事のやり方②/真面目

 一所懸命やる人はもちろん、つまらないことを飽きずにやる人は貴重である。つまらないと思っていなくて、何かを発見している可能性がある。つまらないと思っても、やり続ける人が一番怖い。

仕事のやり方②/フィルムの良さ

フィルムの良さは、わかる人とわからない人がいる。わからない人に証明する必要があるのだが、映画なら劇場で見るとか、その機会は多くない。小さな画面でフィルムの良さを実感できることはほとんどない。多くの人はフィルムの粒子を嫌う。今回の撮影はフィルムでやりたいと言って、フィルムの良さを説明、証明できる人は見たことがない。 写真を始めようと思って、フィルムカメラを買ったのだが、フィルム代・現像費のコストが高すぎて、そこまでしてフィルムにこだわる必要はないと思った。

仕事のやり方②/温故知新

 古いものでも役に立つことはたくさんある。しかし、装いが古くてとっつきにくい場合があるので、それなりに予習して挑む必要がある。古い映画は驚くべき安い金額で見ることができる。宝の山だと思う。最新の映画でも必ず源流がある。昔の映画の方が大胆な場合もある。現在、活躍しているフィルムメーカーの多くは、過去の作品のリスペクトからスタートしている。タランティーノ、スピルバーグ然り。 映像好きと言っても、古い映像を見ていない人がたくさんいる。身の回りにある新しい映像を見るだけで精一杯だからだろう。チャンスだと思う。ブームに乗っただけのものは古くなるのも早い。

仕事のやり方②/よいもの

 実際のところ、よいものは少ない。有名タレント事務所の女社長さんから、歌の上手くて可愛い女の子は滅多にいないと言われた。クリエーターも同様である。しかし、時々、宝の持ち腐れというか、日の目を浴びていないよいものもある。プロデューサーの出番である。ライブのドキュメンタリーを8mmフィルムで撮影しようと思って、いろいろ調べて出演者にプレゼンしたら、スマホで撮影した映像を8mm風に見せるアプリを見せられた。その人のファンがアプリでいいのなら、手間をかけるのは止めようとあっさり諦めた。誰にとってよいものか? よいものはしばしば時空を越える。みんなが忘れているものがある。自分にとって新鮮であることが重要である。 多様性がある中でよいものが生まれると思っている。参加者が多いだけではダメである。そういう意味で日本は効率が悪いと思う。またマーケティングだけでよいものは生まれないと思う。個人的にはよいものはある程度数値化できるのではないかと思う。

仕事のやり方②/習慣と惰性

 良いことを習慣化してしまえば、勝手に頭や体が動き始めるので楽である。しかし、悪いことも習慣化する。映像プロデューサーは、経験と最新技術のアップデートで進化する必要があるだが、目の前の仕事に追われながら進化することは難しい。習慣が惰性になる場合がある。惰性でやるのは楽なのだが何も残らない可能性がある。目的を持ってやるべきである。

仕事のやり方②/よくする

 「よくする」という言葉は、映像の場合は共同作業なので、スタッフ等に「お金がかかる」という意味でもある。予算内、もしくはなるべく少ない人数でやるべきなのだが、それでは「よくならない」と思っている人がほとんどである。才能も努力も経験も足りていない。

仕事のやり方②/ヒマにする

 新しい仕事が入ってきたら、なるべく受けるようにいつも余裕を持つようにしている。既にスケジュールが入っているといって、大したことのない用事のために、大きな仕事の機会を失う場合が多いと思う。優先順位の基準を作れば、やらなくてもいいこと、後回しにできることはいくらでもある。仕事は忙しい人に頼めと言うが、絶対雑になる。周りも無理をする。そして、それが常態化する。長い目で見ると良くない場合が多い。映像プロデューサーは、マイペースでいろいろなことをやっている人や若い人に少し無理をしてもらおう。

仕事のやり方②/データ

 年をとると記憶力が衰える。優秀な人で、人の名前がすぐに出てくる人がいて、うらやましい。何か新しいことはすぐに思いつくのだが、その分、古いものはどんどん忘れていく。本来頭の中で優先順位をつけて整理するべきなのだが、多いと限界がある。積極的に、ワード、エクセルに書いて保存するようにしている。そして、忘れる。時々、見返してみる。たまってきた物を整理するのは骨の折れる作業だが、経験的にやって損はないと思う。新しい情報を積み重ねて、古い情報を眠らせてしまうのとどちらが効率がいいかと言うと、自分で得た古い情報の方が希少性がある場合があり、今でもいいと思えるものは、実際仕事に生かすことができる。

仕事のやり方②/メモ

 忘れっぽいのでメモをとる。1日の終わりにメモを仕事毎にまとめて、1週間後にさらに整理している。このプロセスの中で、忘れてはいけないことを繰り返し反芻(はんすう)することになる。定期的にそれらを見返してみると、同じことが書かれていて、本当に重要なことはそんなに多くないことに気づく。20年分のダイアリー(仕事用、日記ではない)を見た時に、自分の行動に周期があることを知ってショックを受けた。