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仕事のやり方②/プロデューサーの唯一無二の醍醐味

 いろいろなクリエイティブを組み合わせて、クオリティの高いものを作ることに尽きる。スタッフィング、キャスティングの力。相乗効果を最大限に上げること。

CM/企画

 CMの企画出しで効率の悪い場合がある。具体的に言うと、あるCMの企画コンペで代理店が複数参加するとする。代理店の担当者(営業)は、なんとか勝ちたいので、複数のクリエイティブチームに発注する。クリエーターと言っても自分で企画しない人もいる。そういう人たちは、部下や制作会社のプランナーに企画を発注する。それも、複数に発注する。そうなると、①代理店の数×②クリエイティブチームの数×③プランナーの数。一人のプランナーは、当然複数の企画を出す。仮にそれぞれ 4とすると、4×4×4×4=256案の企画が出てくるわけである。もちろん、途中で粗よりされたり、スポンサーの方で、提出する企画の数を制限する場合もある。プランナーは状況を把握しているので、以前出した企画を何度も出したりする。 選ぶ方は、企画を読み込むプロではないので、沢山案があると、ある基準を設けて、それに適合する企画を消去法的に選ぶ。個人の感性で選ぶと、失敗した場合、責任問題になる可能性がある。だから、オーソドックスな企画が決まる場合がある。それでも、個人の感性で選ぶトップがいる。いい時はいいのだが、ずれ始めると止まらなくなる可能性がある。跳ねそうにない企画に決まった場合、タレント、スタッフなどにお金を使って底上げしようとする。更に効率が悪くなる。タレント企画は、一回やれば、やり続ける可能性が高い。 スポンサーのオリエンをきちんと聞けば、1〜2案で済むと思う。そもそも、そんなにいい企画は世の中に存在しない。実は、平凡なアイデアでもやり方次第では面白くなる可能性がある。これはピクサーの創立者の言葉である。プロデュースの出番である。

技術/企画

 プロデューサーの一番重要な技術は、企画を理解することである。企画を読み切って、正しいロードマップを作ることは、プロデューサーの唯一無二の仕事である。企画は、プロの仕事であるが、訓練すれば、ある程度書けるようになる。プロデューサーは自分で企画を書けなくても、オリエンとプレゼンはできる努力をするべきである。 クライアントのオリエンは重要である。きちんとしたオリエンができないクライアントがいる。オリエンシートを代理店に作らせるクライアントがいる。代理店は、オリエンシートの作り方をクライアントに教えるべきである。