以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。
日本に限って言えば、広告(CM)もテレビも 映画も狭い世界である。垣根を越えれば、新しい風がふく可能性がある。世の中には食わず嫌いの人が多い。もったいないと思う。 映像プロデューサーにとって、自分の専門から離れて、別の分野に参入しようとすると半分は闘いになる。例えば、広告→映画、広告→コンサート、広告→テレビ。参入される方にとって脅威である。(食えなくなる。)が、参入する方も、やりたくない人にとっては脅威である。(自分もやらされる?)異分野は、会社的に利益構造が違う。作品の内容とは別にいろいろな厄介な問題が発生する。 CMが本業の時に映画やコンサートをやっていると、なぜやるのかとよく言われた。CMの力を期待して、他の分野の人がお願いしてくると、未知の世界に挑戦したくなる。そこにチャンスがある。結果的に良いものができ、ビジネスとしての未来が見えればOKなのだが、確率的に小さい。参入をお願いされる人は、大体余裕があるからかとても楽天的である。自分の技術に自信を持ちすぎている。そして膨大なエネルギーを投入する。つまりお金もかかる。赤字になってからでは方向転換はできないし、その技術もない。結果的にとても効率が悪くなる場合が多い。しかしやり続ければ、経験と知識がつき、確信が産まれるようになる。必要なのは執念と時間である。お金も重要だが、それだけではダメである。