金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
日本に限って言えば、広告(CM)もテレビも 映画も狭い世界である。垣根を越えれば、新しい風がふく可能性がある。世の中には食わず嫌いの人が多い。もったいないと思う。 映像プロデューサーにとって、自分の専門から離れて、別の分野に参入しようとすると半分は闘いになる。例えば、広告→映画、広告→コンサート、広告→テレビ。参入される方にとって脅威である。(食えなくなる。)が、参入する方も、やりたくない人にとっては脅威である。(自分もやらされる?)異分野は、会社的に利益構造が違う。作品の内容とは別にいろいろな厄介な問題が発生する。 CMが本業の時に映画やコンサートをやっていると、なぜやるのかとよく言われた。CMの力を期待して、他の分野の人がお願いしてくると、未知の世界に挑戦したくなる。そこにチャンスがある。結果的に良いものができ、ビジネスとしての未来が見えればOKなのだが、確率的に小さい。参入をお願いされる人は、大体余裕があるからかとても楽天的である。自分の技術に自信を持ちすぎている。そして膨大なエネルギーを投入する。つまりお金もかかる。赤字になってからでは方向転換はできないし、その技術もない。結果的にとても効率が悪くなる場合が多い。しかしやり続ければ、経験と知識がつき、確信が産まれるようになる。必要なのは執念と時間である。お金も重要だが、それだけではダメである。