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6月, 2021の投稿を表示しています

仕事のやり方②/プロデューサーの唯一無二の醍醐味

 いろいろなクリエイティブを組み合わせて、クオリティの高いものを作ることに尽きる。スタッフィング、キャスティングの力。相乗効果を最大限に上げること。

仕事のやり方①/間違いに気づく

 明らかに間違っている人、間違い続ける人で、「自分はがんばっているのに…」と言う人がいる。間違いに気づけば、がんばらなくても、ある程度成功できる可能性が高くなる。逆に気づかなければ、がんばれば、がんばるほど失敗する。ただ、間違っていると言ってくれる人は、年をとるほど、ほとんどいなくなる。 映像プロデューサーは、自分で間違いに気づく方法を見つけることである。業界の中だと理由なき楽観論か、傷口を舐め合うのがほとんどである。ここでも仕事の種類の分散が効果を発揮する。違う目線で、自分の行動を客観視できるからである。間違いに早く気づくことができる。

仕事のやり方①/丁寧にやる

 上がりも重要だが、仕事が丁寧だと評判が良くなる。しかし、忙しくなると、雑になり、仕事が来なくなる。丁寧にやるあまり、スケジュールが遅れたり、予算がオーバーしたりすると仕事が来なくなる。ただ作るだけでなく、自分の状況を冷静に把握する必要がある。自分が期待されているレベルをできる範囲で、仕事の量を調整することである。そうやって長続きしているスタッフを何人も知っている。 初めて仕事をする人が、トラブルがあったりすると、相手の態度が変わってくる場合がある。そういう時は、相手のことを考えながら、根気強く丁寧にやるべきである。そこで、ある種の信頼感が生まれれば、仕事はやりやすくなる。そして、最後に結果が出れば、その信頼関係はさらに強いものになる。 映像プロデューサーは、相手のことを考えながら、丁寧に仕事をやることである。

仕事のやり方①/集中する

 集中すると、時間を忘れて、物凄く成果が上がることがある。しかし、集中することでよくない面もある。相対的につまらないこと、どうでもいいことを気にするようになる。優秀なクリエーターほど細部にこだわる傾向がある。もちろん重要なことであるが、同時に弊害もある。効率が求められる場合、身を滅ぼす原因になる場合がある。 集中するスタイルがかっこいいと思ってマネをする人たちが多い。害悪以外の何物でもない。思想がないので、軌道修正ができなくなる。映像プロデューサーは、物凄く集中するのは、自分でやらずに、あえて人にやらせた方がいい場合がある。 選択と集中と言うが、分散と集中が正しいと思う。

仕事のやり方①/考える

 新しいこと(ビジネス、技術)をやろうとすると、才能・タイミング・運などいろいろな要素が必要になってくる。確実なのは、今やっている仕事の技術がどう活かせるか考えることである。また、今やっている仕事においても、レベルを上げるためにどういうことができるか、絶えず考えることである。ゼロから考えるのは、空想に等しく、効率が悪い。 与えられた仕事の範囲の中でしか考えない人がほとんどである。しかし映像業界はどうなるかわからないところがある。映画やテレビのように、巨大になっても、いずれは衰退していく。(復活もする。)長い間、1つのことをやり続けることができるのは、才能や強運の持ち主ではなく、考えながら、自らの技術を世の中に合わせて、変化させることができる人だと思う。自分のやり方を変えずに、世の中の方を引っ張り込んでしまう人もいるが、実はそういう人たちも、絶えずマイナーチェンジを行っている。 映像プロデューサーは、考えて、行動する習慣をつける。時間をかければ、成功する場合が出てくる。そのサイクルを自分のものにする。何度も言うが楽しみながらやることである。

仕事のやり方①/実験する

 低予算はチャンスである。今まで使ったことがない安い機材、スタッフを使ってみる。また、足りないところは自分でもやってみる。重要なのは、自分の目で見極めることである。半分はプロ目線、半分は視聴者目線。新しい機材が出れば積極的に使ってみる。アマチュア向けの機材でも驚くほど効果があるものがある。目的はいいものを安く作ることである。手間はかかるが、いろいろトライして成果が出れば、仕事はおもしろくなる。よくても予算を超過すれば意味がない。こんな簡単なこともわからずに、横並び的にオーバークオリティの機材、人材を使っている人が大勢いる。新しいものがブームになると、値段が高くなる。そして高いまま、有効に使われずに誰も使わなくなる場合と、最初から安くて、クオリティの低いまま、飽きられてしまう場合がある。 プレビズはクオリティを上げるのにも、予算を節約するにも有効な手段である。うまくいかないのは、プロデューサーが目の前のコストだけを考えて、目的を理解していないからである。 ※プレビズは実際に制作に入る前に作るテスト映像なので、うまくいかなければやり方を変更できる。そしてプレビズがスタッフの共通目的になり、各過程を工夫することができる。制作全体の効率的なロードマップを作ることができる。

仕事のやり方①/一線を超える

 映像プロデューサーが成功するには、見えない一線を超えることである。BTSが世界的にヒットしてのは、ティッピングポイントを超えたからだと思う。ティッピングポイントを越える方法は、超えてから気づく場合が多いのではないだろうか? 写真家の上田義彦さんは、親指と人差し指の間で5センチ位の幅を作って、「何があっても、この範囲で撮れば、絶対いい写真ができる。」と断言していた。このように一線をわかっていて、実行している人もたまにいる。逆に、一線を超えてしまうと失敗する場合がある。周りは何となく気づいているのだが、本人は気づいていない場合が多い。

仕事のやり方①/新しいことをやる

 日本に限って言えば、広告(CM)もテレビも 映画も狭い世界である。垣根を越えれば、新しい風がふく可能性がある。世の中には食わず嫌いの人が多い。もったいないと思う。 映像プロデューサーにとって、自分の専門から離れて、別の分野に参入しようとすると半分は闘いになる。例えば、広告→映画、広告→コンサート、広告→テレビ。参入される方にとって脅威である。(食えなくなる。)が、参入する方も、やりたくない人にとっては脅威である。(自分もやらされる?)異分野は、会社的に利益構造が違う。作品の内容とは別にいろいろな厄介な問題が発生する。 CMが本業の時に映画やコンサートをやっていると、なぜやるのかとよく言われた。CMの力を期待して、他の分野の人がお願いしてくると、未知の世界に挑戦したくなる。そこにチャンスがある。結果的に良いものができ、ビジネスとしての未来が見えればOKなのだが、確率的に小さい。参入をお願いされる人は、大体余裕があるからかとても楽天的である。自分の技術に自信を持ちすぎている。そして膨大なエネルギーを投入する。つまりお金もかかる。赤字になってからでは方向転換はできないし、その技術もない。結果的にとても効率が悪くなる場合が多い。しかしやり続ければ、経験と知識がつき、確信が産まれるようになる。必要なのは執念と時間である。お金も重要だが、それだけではダメである。

仕事のやり方①分散する

  複雑な仕事や困難な仕事は、一挙にやろうとせずに、分散して、時間をかけて、じっくりやる。そのために計画(ロードマップ)を立てる習慣を作る。一見面倒だが、慣れてくると、このやり方が一番早いことがわかる。 映像に関しては、近い将来ならある程度見通しをつけることができるが、遠い未来は予測できない。なので、凝りすぎない、集中しない。時間をかけて、分散すれば、結果的に成果をあげることができる。(負けない。)分散すれば、自分が気づかなかった意外な強みを発見するできる可能性がある。そして、強みを生かすことが前提なのだが、強みがいつまで強みになっているか読めない。強みがボトルネックになってしまった経営者、会社を沢山見ている。 映像プロデューサーは、分散は相関を考えながら、好きなことをじっくりやることである。また、規模の大小に拘らず利益を出すことも重要である。小さいビジネスがいつ大きくなるか分からない。

仕事のやり方①/勉強する

映像プロデューサーにとって、興味の対象は広く浅い方がいい。凝りすぎない。プロになるわけではないので中途半端でも構わない。いつか実になる。急にゼロからやるよりも少しでも理解していた方が即戦力になる。 勉強する習慣をつくる。映画をみる、本を読む、重要なのは、単純にみる、読むだけではく、2次的、3次的思考を巡らせることである。具体的に自分の(映像の)仕事にどう絡ませることができるか?を考えることである。多くの人が読むベストセラーはあまり興味がない。映画も 同様である。希少性がない。流行物は、お金がかかる割には得るものが少ないと思う時がある。古い名作は、安いし、あまり誰も見ていないので勉強になる。 私が学生の頃は、ビデオがなかったので、映画を見るには映画館かテレビしかなかった。テレビで見る映画は不完全である。映画館は最新の映画を上映する映画館か、安いが数が少ない名画座しかなかった。 名作を見るにはそれなりの努力が必要であった。現在はその頃に比べて、考えられないほど簡単に安く見ることができ、種類が多く充実してる。しかし、それらの名作が最新の映像に生かされている例は少ない。人間が一生、一日に見る映像の時間には 限界があると思っている。あまりにも量が多いと惰性で流行物ばかり見て、良いものに巡り会える 可能性が少なくなると思っている。 例えば、80年代以降の香港、台湾を中心にブームになったアジア映画の名作を見る機会が少なくなった。DVDは再販されないし、動画サイトでもあまり見ることができない。特に台湾のエドワード・ヤン。今でも膨大なインスピレーションの源となる彼の映画をほとんど見ることができない。(最近「ヤンヤン 夏の思い出」が再上映された。)

仕事のやり方①/失敗する

 失敗すると、その次はどうするか? ①もう一度やる。次は用心し、対策を考えているので、うまくいく可能性がある。 ②トラウマになって、二度とやらない。成長しない。 ③二度目も同じ失敗する。同じ失敗を繰り返す人。失敗している理由がわからない人。失敗していることがわからない人。この人は他人を不幸に巻き込む。 この3つのうちのどれかになるのだが、自分の周りには、3つ目の人が意外に多い。仕事が終わったら、ほとんどの人がフィードバックをしない。失敗が続いても、成功するまでやり続ける人が偉いのだが、そういう人はとても少ない。映像プロデューサーを長く続けるには、努力して結果を出す習慣をつくる。習慣がなくてたまたま成功すると、舞い上がって間違って方向に行く場合がある。