平均への回帰と聞けば、なんだ平均かと思う人がいると思うが、ここで言う平均とは"平均的な"リターンのことを言う。プラスマイナスゼロではない。分散して長期で積立を行えば、多少のでこぼこがあっても、平均的なリターンを得ることができる可能性が髙い。短期投資や集中投資だと、失敗した時に取り戻すのはギャンブルになる可能性がある。平均的なリターンは長期になれば、スノーボールとなって膨大な金額になる。簡単な数式を使ってシミュレーションすればわかる。積立と長期は誰にでもできる。残るは分散の仕方次第。これは知性が必要になると思っている。それは個人的な興味の範囲から始められる。だから運用は楽しい。
日本人は、司馬遼太郎が大好きである。(さすがに最近見直されている。)映画評論家の春日さんは、時代劇はファンタジーであると言う。最近の「トワイライト・ウオリアーズ」という香港アクション映画では、舞台が犯罪街で有名だった九龍城砦である。そして、九龍城砦が青春のノスタルジーとして描かれているのには少しびっくりした。九龍城砦はすでに取り壊され、物語を楽しむにはそれでいいのだが、実際の歴史は今に続いている。起承転結がない世界である。しかし、同じ話が繰り返される。自分がそういった流れの中で、どこにいるのか?