以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。
名作と言われる映画で、制作費がかかりすぎて、利益を上げていない作品がかなりある。見てみると、どこにお金がかかっているか大体わかる。いいものを作らねば、と利益を度外視して、半ば狂った目で、制作をするクリエーター、ディレクターを数多く見ている。けれども、そのやり方で長続きしている人は見たことがない。しかし、そうやって作られたものは、凝りすぎている部分があって、見ている分には楽しい。
時々、いいものを作るために予算を度外視することがある。しかし経験上、お金がかかったからいいものができるという保証はどこにもない。であれば、予算の範囲でいいものを作る努力をした方がいいと思う。赤字になれば、次に作る機会を失う可能性がある。簡単なことだがほとんどの人ができていない。映像プロデューサーの力が弱いからだと思う。いいもの、という人ほど、きちんとした予算管理ができていない傾向にある。