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運用・7%への道/米

 以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。

仕事のやり方①/勉強する

映像プロデューサーにとって、興味の対象は広く浅い方がいい。凝りすぎない。プロになるわけではないので中途半端でも構わない。いつか実になる。急にゼロからやるよりも少しでも理解していた方が即戦力になる。
勉強する習慣をつくる。映画をみる、本を読む、重要なのは、単純にみる、読むだけではく、2次的、3次的思考を巡らせることである。具体的に自分の(映像の)仕事にどう絡ませることができるか?を考えることである。多くの人が読むベストセラーはあまり興味がない。映画も同様である。希少性がない。流行物は、お金がかかる割には得るものが少ないと思う時がある。古い名作は、安いし、あまり誰も見ていないので勉強になる。
私が学生の頃は、ビデオがなかったので、映画を見るには映画館かテレビしかなかった。テレビで見る映画は不完全である。映画館は最新の映画を上映する映画館か、安いが数が少ない名画座しかなかった。名作を見るにはそれなりの努力が必要であった。現在はその頃に比べて、考えられないほど簡単に安く見ることができ、種類が多く充実してる。しかし、それらの名作が最新の映像に生かされている例は少ない。人間が一生、一日に見る映像の時間には限界があると思っている。あまりにも量が多いと惰性で流行物ばかり見て、良いものに巡り会える可能性が少なくなると思っている。
例えば、80年代以降の香港、台湾を中心にブームになったアジア映画の名作を見る機会が少なくなった。DVDは再販されないし、動画サイトでもあまり見ることができない。特に台湾のエドワード・ヤン。今でも膨大なインスピレーションの源となる彼の映画をほとんど見ることができない。(最近「ヤンヤン 夏の思い出」が再上映された。)


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儲ける/赤字仕事

仕事が赤字になりそうな時に、なんとか利益を上げようと、寸前まであがくプロデューサーを多く見てきたが、トータルで見ると、損をするケースがほとんどである。であれば、最初からこの位赤字と見込んで、腹を括り、なるべくスタッフに迷惑をかけず、クオリティを上げるべきである。 赤字仕事を受けないようにするにも、腹を括る必要がある。なぜなら、そのクライアントの仕事が一切なくなる可能性があるからである。しかし、そのクライアントと仕事を続けても、赤字を取り戻せる保証はどこにもない。むしろ、避けられることもある。 クオリティを上げたいために赤字でやってしまうと、クライアントは、こちらの考えなどお構いなしに、その金額でできると思い込む。そうなると次回の予算に影響する。つまり、自分の首を絞めることになる。 赤字になる前から戦略を立てる必要がある。

はじめに

私は東北新社という映像制作の会社を新入社員で入り、約20年間 C M を中心にプロデューサーをやり、最後の何年かは取締役も経験しました。 CM 以外では念願の映画も7本プロデュースしました。他にテレビドラマ、コンサート用の映像もプロデュースしました。しかし会社の中でやりたい仕事がなくなり、会社に自分の居場所がないことに気づき、2012年に自分で会社を作りました。会社を作って今年で10年目です。 新しい会社の仕事は当初考えていた小さな仕事だけではなく、前の会社でやっていた規模の仕事も入ってきました。この10年間でやりたいことはほぼやり尽くしました。今年で57才。まだまだ働けるという人もいますが、現役の CM プロデューサーとしては最高齢に近いと思います。(プロデューサーの寿命は短いです。) 自分のダイアリーを見直すと、大体10年おきに周期があることに気づきました。映像の仕事はもちろん続けますが、次の10年は変化の年だと思っています。自分の年齢でできることを楽しみながらやっていきたいと思っています。 最近、若い人と話をするために自分の過去の作品(ドラマ「ママ新発売」)を見返した時に、これを超えることは難しいと思いました。今見ても全然面白い。寂しいというより少し嬉しかったです。(自分は間違っていなかった。) 小説「ゲド戦記」で主人公が自分の影を追っていた、というエピソードを思い出しました。     私が経験してきたことをベースに、これから映像(プロデューサー)を目指す若者たちの手助けをしたいと思い、ブログをはじめました。   2021年2月 サイレントフィルム 谷口宏幸