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運用・7%への道/米

 以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。

仕事のやり方①/間違いに気づく

 明らかに間違っている人、間違い続ける人で、「自分はがんばっているのに…」と言う人がいる。間違いに気づけば、がんばらなくても、ある程度成功できる可能性が高くなる。逆に気づかなければ、がんばれば、がんばるほど失敗する。ただ、間違っていると言ってくれる人は、年をとるほど、ほとんどいなくなる。 映像プロデューサーは、自分で間違いに気づく方法を見つけることである。業界の中だと理由なき楽観論か、傷口を舐め合うのがほとんどである。ここでも仕事の種類の分散が効果を発揮する。違う目線で、自分の行動を客観視できるからである。間違いに早く気づくことができる。

仕事のやり方①/丁寧にやる

 上がりも重要だが、仕事が丁寧だと評判が良くなる。しかし、忙しくなると、雑になり、仕事が来なくなる。丁寧にやるあまり、スケジュールが遅れたり、予算がオーバーしたりすると仕事が来なくなる。ただ作るだけでなく、自分の状況を冷静に把握する必要がある。自分が期待されているレベルをできる範囲で、仕事の量を調整することである。そうやって長続きしているスタッフを何人も知っている。 初めて仕事をする人が、トラブルがあったりすると、相手の態度が変わってくる場合がある。そういう時は、相手のことを考えながら、根気強く丁寧にやるべきである。そこで、ある種の信頼感が生まれれば、仕事はやりやすくなる。そして、最後に結果が出れば、その信頼関係はさらに強いものになる。 映像プロデューサーは、相手のことを考えながら、丁寧に仕事をやることである。

仕事のやり方①/集中する

 集中すると、時間を忘れて、物凄く成果が上がることがある。しかし、集中することでよくない面もある。相対的につまらないこと、どうでもいいことを気にするようになる。優秀なクリエーターほど細部にこだわる傾向がある。もちろん重要なことであるが、同時に弊害もある。効率が求められる場合、身を滅ぼす原因になる場合がある。 集中するスタイルがかっこいいと思ってマネをする人たちが多い。害悪以外の何物でもない。思想がないので、軌道修正ができなくなる。映像プロデューサーは、物凄く集中するのは、自分でやらずに、あえて人にやらせた方がいい場合がある。 選択と集中と言うが、分散と集中が正しいと思う。

仕事のやり方①/考える

 新しいこと(ビジネス、技術)をやろうとすると、才能・タイミング・運などいろいろな要素が必要になってくる。確実なのは、今やっている仕事の技術がどう活かせるか考えることである。また、今やっている仕事においても、レベルを上げるためにどういうことができるか、絶えず考えることである。ゼロから考えるのは、空想に等しく、効率が悪い。 与えられた仕事の範囲の中でしか考えない人がほとんどである。しかし映像業界はどうなるかわからないところがある。映画やテレビのように、巨大になっても、いずれは衰退していく。(復活もする。)長い間、1つのことをやり続けることができるのは、才能や強運の持ち主ではなく、考えながら、自らの技術を世の中に合わせて、変化させることができる人だと思う。自分のやり方を変えずに、世の中の方を引っ張り込んでしまう人もいるが、実はそういう人たちも、絶えずマイナーチェンジを行っている。 映像プロデューサーは、考えて、行動する習慣をつける。時間をかければ、成功する場合が出てくる。そのサイクルを自分のものにする。何度も言うが楽しみながらやることである。

仕事のやり方①/実験する

 低予算はチャンスである。今まで使ったことがない安い機材、スタッフを使ってみる。また、足りないところは自分でもやってみる。重要なのは、自分の目で見極めることである。半分はプロ目線、半分は視聴者目線。新しい機材が出れば積極的に使ってみる。アマチュア向けの機材でも驚くほど効果があるものがある。目的はいいものを安く作ることである。手間はかかるが、いろいろトライして成果が出れば、仕事はおもしろくなる。よくても予算を超過すれば意味がない。こんな簡単なこともわからずに、横並び的にオーバークオリティの機材、人材を使っている人が大勢いる。新しいものがブームになると、値段が高くなる。そして高いまま、有効に使われずに誰も使わなくなる場合と、最初から安くて、クオリティの低いまま、飽きられてしまう場合がある。 プレビズはクオリティを上げるのにも、予算を節約するにも有効な手段である。うまくいかないのは、プロデューサーが目の前のコストだけを考えて、目的を理解していないからである。 ※プレビズは実際に制作に入る前に作るテスト映像なので、うまくいかなければやり方を変更できる。そしてプレビズがスタッフの共通目的になり、各過程を工夫することができる。制作全体の効率的なロードマップを作ることができる。

仕事のやり方①/一線を超える

 映像プロデューサーが成功するには、見えない一線を超えることである。BTSが世界的にヒットしてのは、ティッピングポイントを超えたからだと思う。ティッピングポイントを越える方法は、超えてから気づく場合が多いのではないだろうか? 写真家の上田義彦さんは、親指と人差し指の間で5センチ位の幅を作って、「何があっても、この範囲で撮れば、絶対いい写真ができる。」と断言していた。このように一線をわかっていて、実行している人もたまにいる。逆に、一線を超えてしまうと失敗する場合がある。周りは何となく気づいているのだが、本人は気づいていない場合が多い。

仕事のやり方①/新しいことをやる

 日本に限って言えば、広告(CM)もテレビも 映画も狭い世界である。垣根を越えれば、新しい風がふく可能性がある。世の中には食わず嫌いの人が多い。もったいないと思う。 映像プロデューサーにとって、自分の専門から離れて、別の分野に参入しようとすると半分は闘いになる。例えば、広告→映画、広告→コンサート、広告→テレビ。参入される方にとって脅威である。(食えなくなる。)が、参入する方も、やりたくない人にとっては脅威である。(自分もやらされる?)異分野は、会社的に利益構造が違う。作品の内容とは別にいろいろな厄介な問題が発生する。 CMが本業の時に映画やコンサートをやっていると、なぜやるのかとよく言われた。CMの力を期待して、他の分野の人がお願いしてくると、未知の世界に挑戦したくなる。そこにチャンスがある。結果的に良いものができ、ビジネスとしての未来が見えればOKなのだが、確率的に小さい。参入をお願いされる人は、大体余裕があるからかとても楽天的である。自分の技術に自信を持ちすぎている。そして膨大なエネルギーを投入する。つまりお金もかかる。赤字になってからでは方向転換はできないし、その技術もない。結果的にとても効率が悪くなる場合が多い。しかしやり続ければ、経験と知識がつき、確信が産まれるようになる。必要なのは執念と時間である。お金も重要だが、それだけではダメである。