金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
低予算はチャンスである。今まで使ったことがない安い機材、スタッフを使ってみる。また、足りないところは自分でもやってみる。重要なのは、自分の目で見極めることである。半分はプロ目線、半分は視聴者目線。新しい機材が出れば積極的に使ってみる。アマチュア向けの機材でも驚くほど効果があるものがある。目的はいいものを安く作ることである。手間はかかるが、いろいろトライして成果が出れば、仕事はおもしろくなる。よくても予算を超過すれば意味がない。こんな簡単なこともわからずに、横並び的にオーバークオリティの機材、人材を使っている人が大勢いる。新しいものがブームになると、値段が高くなる。そして高いまま、有効に使われずに誰も使わなくなる場合と、最初から安くて、クオリティの低いまま、飽きられてしまう場合がある。
プレビズはクオリティを上げるのにも、予算を節約するにも有効な手段である。うまくいかないのは、プロデューサーが目の前のコストだけを考えて、目的を理解していないからである。
※プレビズは実際に制作に入る前に作るテスト映像なので、うまくいかなければやり方を変更できる。そしてプレビズがスタッフの共通目的になり、各過程を工夫することができる。制作全体の効率的なロードマップを作ることができる。