日経新聞(電子版が便利)は面白い。理由は、一方に寄らないからである。メインの論調があっても、その逆になる可能性も書いてある。しかし、それでも、寄りすぎているのではないかと思う時もある。そこで、あと一つか二つ。個人的には、朝のTBSの森本毅郎のラジオを参考にしている。ラジオなので、そんなに周りを気にしていない?自由さがある。ネットの記事は、読ませるために、似たような煽り記事が多いので、冷静に判断できなくなる怖さがある。あと実は広告だったりする。もっと怖いのはTikTok。斉藤前兵庫県知事を批判する動画が、一瞬で、擁護する動画に変わってしまったので、見るのを辞めた。自分が信じる記事を探す努力をするべきである。
「アラビアのロレンス」(1962)は、アラブ好きの変わり者のイギリス人将校の砂漠での奮闘記。前半のハイライトであるアカバ攻撃の有名な移動撮影があるが、そのために街を作っている。他にも映画史上に残る名シーンが沢山ある。まさに映画の教科書。スピルバーグが新作を撮影する前に必ず見る映画である。私も何年かおきに見る。映画館でも再上映のたびに見ている。砂漠にロマンを感じる人もいるようだが、アカバ攻撃以降は、母国イギリスと自分が好きなアラブの間でもがき苦しむロレンスがメインで、決して明るいものではなくリアルな内容である。ラストシーンもほろ苦い。今の中東問題の原因にもなっている内容である。そして、この映画を紛争の当事者であるイギリスのデビッド・リーンが監督しているところが興味深い。