金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
説明は、マニュアルがあれば、誰でもできる場合もあるが、映像はオーダーメイドに近いのでそういうわけにはいかない。優秀な人ほど説明が上手い。わかりやすい、共感ができる。毎回、違うスタッフに同じ説明を繰り返すのは骨の折れる作業だが、よい説明はスタッフの心に火をつける。映像プロデューサーにとって、説明は技術が必要な重要な仕事である。
さらに優秀な人は、現実歪曲空間を作り出す。何人かそういう人と仕事をしたことがある。自分のやっていることの素晴らしさを広げたくて仕方がないという感じ。わからないあなたは馬鹿!みたいに思わせる。人を動かす力があり、最高の先生でもある。ただ、この種の人はこだわりが強い。宗教に近いこだわりを持つ人がいる。だから惹かれる人がいるのかも。しかし現実歪曲空間は永遠ではない。歪曲空間に取り残された人を多く知っている。