金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
去年亡くなったダニエル・カーネマンの行動経済学の本である。少し読みにくい。人間の意思決定はシステム1(直感)が、システム2(時間をかける)よりも優先されるという内容。運用では、短期はシステム1、長期はシステム2。優秀な人でもシステム1を使い続けると、才能が枯渇する。システム2は時間がかかるので成果を実感しにくい。しかし、個人的な実感として、10年、20年続けていると効果は歴然と出る。ただ、注意したいのは、ダメなことをやり続けても、その効果が出るのには時間がかかるということである。定期的にフィードバックをして、蓄積した知識を検証することが必要だと思う。 仕事のやり方①でも同じ内容の投稿をしました。違うのは、仕事の方は、20年、30年です。