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運用・7%への道/金余り② ゾンビの復活

 金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。

映画/カルト監督②

 ジェームズ・キャメロン、クリストファー・ノーラン。異能で規格外。優秀なプロデューサーがいるからだろう。キャメロンの前の奥さんとノーランの奥さんが、プロデューサーであるところが面白い。

映画/アカデミー賞

 大ヒットした名作映画は、世相を見事に反映している。俯瞰で見るとよくわかる。(「アカデミー賞記録辞典」)世相を反映しているから、大ヒットしたと思う。そして、賞そのものは、業界と世の中の関係をよく表していると思う。

映画/異端と正統

 溝口健二の映画は、正統派日本映画の名作のような印象があるが、実際、撮影でやっていることは普通でないことが多い。例えば、美術。溝口の作品は1カットが多いので、当時のカメラ、クレーンの動きに対応できるように、美術デザイナーの水谷浩は、巨大なセットを作っている。他にもいろいろはエピソードがある。黒澤明、小津安二郎、今村昌平も異端である。異端がその国を代表する名作を作っている。 テーマ自体が異端なのに、わかりやすく作っているのは、シュルレアリスムの巨匠のブニュエル。アングル、編集など、映画の作りはとてもオーソドックス。だから、異常さが際立つ。 いろいろな映画の作り方がある。

映画/カルト監督

 映画秘宝EX の「カルト監督列伝」という本を読んだ。この本のカルト監督の定義には、異論があるかもしれないが、自分にとって、カルト監督の影響がとても大きいことに気づいた。今活躍している映画作家達も大きな影響を受けていると思う。カルト監督達の生涯は波瀾万丈である。どんなに成功を追い求めても、変えられない部分があるからだろう。興行成績のいい監督はあまり参考にならない。映画の面白いところである。

映画/制作費

この作品は制作費が他よりもある、という話を時々聞く。しかし、日本の場合、今まで安く作りすぎて、2~3倍では足りない。また、制作費をかけようにも、知識、経験がないので、逆に非効率になる。そうした状況につけ入る連中も出てくる。重要なのは、常に適切な制作費をかけて、利益が上がるシステムを作ることだと思う。(その上ではみ出ることはありだと思う。)それができないと、新しいメディアが登場しても、単なるブームに終わる。

映画/映画の良いところ

 名作の大胆さは様々な制約を超える。(時間、モラル、技術)名作は見る時期(年齢)によって変わる。丁寧に作られた映画は、情報の塊である。個人的には副音声の解説は、宝の山である。映画は技術のドキュメントである。 過去の名作はパターン化されて、今見ると古臭く感じることがあるが、プロは作品が作られた時代背景を考え、その革新性を発見するべきである。技術そのものはもちろん、先人たちがどのように闘って獲得したかを知るべきである。

映画/今やりたいか?

 今やりたいとは思わない。あまりにも報われなさすぎる。プロデューサーにとって、3つの関門がある。①企画を通す。②制作する。③ヒットする。②と③は、赤字の可能性がつきまとう。これらをクリアするには、実力以外に運も必要な困難な作業である。 製作側に問題がある。日本の興行を基準にすると、制作費の制約が大きい。また、デフレ先進国の日本なので、どんどん安く作る人がいる。テレビ局が作る映画の欠点の一つは、テーマや技術に革新さがないことである。技術はすぐに飽きられる。常に革新さが求められる。アメリカ映画が強い理由がここにある。