金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
多くはないが、かんたんにできた名作、ヒット作がある。自分がプロデュースしたCMで、最初の会議の30分で企画ができて、何年も続いたヒットCMがある。当然、利益もいい。凝る人は簡単に作ることが難しい。プロセスが決まっていて、手順を踏む必要があるからである。ある監督にプレビズを作ろうと提案したら、プレビズを作ったことがないので、信用できないという。CMに関しては、画質にはこだわるが、それ以外で新しいことをやろうとするスタッフは結構少ないのではないか?そして、スタッフはいつまでも同じ人である場合が多い。凝る人の下にいた人は、簡単に作ることすら思いつかない。プロセスが宗教化している。もちろん企画によっては、凝る必要があるものもある。映像プロデューサーには、柔軟性、多様性が必要である。両方あると長く続けられる。