金が余ると、投資家はいろいろな投資先を物色しはじめる。REITや今まで見向きもされなかった業種。YouTuberが昔から上がると言っているコモディティ(本人はやったーと大喜び)。当然、専門家はもっともらしく見立てる。これは悪い兆候だと思う。そして、上がり続ける可能性が少ないので、どこかで売らなければならない。ではどこで売ればいいのか?誰にもわからない。気がついたら、元に戻っている、もしくは買った時よりも下がっている。いつかどこかで見た光景である。
利益の基準は、業界ごとに大体相場がある。CGアニメの仕事をした時に、初めて人月計算というものを知った。利益を上げるために、原価と経費といかにうまく使うのかが、プロデューサーの巧拙なのだが、人月計算にしてしまえば、努力できる多くの部分を放棄してしまっているとしか思えない。日本のCGアニメが発展しない大きな原因だと思っている。映像プロデューサーにとって重要なのは、どういう目標(クオリティ、利益)を持つかである。少ない原価と経費でも、目標を達成すれば、全く問題はないと思う。そして、もっと重要なことは、利益の基準は永遠ではない。成長企業は、利益率の常識を覆して、躍進するところが多い。
余談になるが、プロデューサーが打ち上げをやろうと言ってきた時は儲かっている可能性がある。しかし、打ち上げをやることは悪いことではない。