スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

12月, 2024の投稿を表示しています

運用・7%への道/米

 以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。

仕事のやり方②/忙しいの弊害②

 いつも忙しい人がいる。しかし、忙しいことを習慣にしてしまうと、本当に大事なチャンスがあっても、つまらないことで見過ごす可能性が高くなる。そして、暇になると不安になる。自分は何をやりたいのかわかっていない人にありがちな奇習だと思う。やりたいことが発見できずに忙しいと失うものは非常に大きくなる。忙しかろうと暇であろうと、やりたいことをやる習慣をつけると、年をとってからでも、やりたいことを見つけることができる。老後が楽しくなる。年をとってから気づくには遅すぎる。年をとって後悔している人たちが沢山いる。

運用・7%への道/S&P500②

 S&P500を大きく超える成績の会社も存在する。しかし、その多くは、S&P500の中に組み入れている。しかも、大きな割合で。もしその会社が大きく下げて、最悪S&P500から除外されても、また新しい会社が組み入れられる。会社の株は、大きく下げれば、回復する可能性は神のみぞ知るだが、S&P500は、プレーヤーが変わるので、パフォーマンスを維持できる可能性がある。それでも、コロナやバブルの社会の大きな流れに抗うことはできない。しかし、時間をかけて復活する可能性は残されている。問題はどれくらい時間がかかるかである

人間/年をとると

 年を取ると仕事は減る。発注する人も年をとり発注権がなくなるからである。フリーの人でも、発注側が会社員であれば同様である。そして、会社員は発注権がなくなると、社内政治に翻弄される。本来ならば、年齢の上下に関係なく、発注し、発注されるのがベストなのだが、今時の若い人にとって、面倒なので、同世代かその下の世代に発注する。 それでも、なるべく現場にいて、相手の年齢に関係なく、いろいろやりながら、経験を積み、最新技術を習得することなのだが、なかなか面倒なことである。若い頃からそういうことに楽しみを見つける習慣を作ることである。年寄りにとって苦手な面倒くさいことをやる年寄りが生き残れると思う。前提にあるのは、人間は面倒くさがりということである。

運用・7%への道/S&P500①

 S&P500とは、アメリカの代表的な500企業の株価をまとめて数字(指数)にしたもの。日本だと日経平均。(日本の代表的な企業225社が対象)アメリカを代表するということは、世界を代表する企業なので、そのパフォーマンスは、本当に凄い。指数に組み入れられている個々の企業を調べてみる。S&P500に入っているある会社と、日経平均に入っている同じ業態の会社の財務指標等(ROA、ROE、PBRなど)を比較すると一目瞭然である。どんなに元気だと言っても、新興国もまだまだ及ばない。かのバフェットでさえ、いつだか、S&P500の投信を積み立てるだけでも十分だと、と言っている。かつて驚異的なパフォーマンスで有名なマゼランファンドのピーター・リンチも、S&Pを超えるパフォーマンスを出し続けることの困難さを自著で語っている。

運用・7%への道/現実と自分の歴史

現実は、過去の自分の歴史を再現する可能性がある。自分の成功、失敗を、忘れるのではなく、正確にフィードバックして、修正していくことを積み重ねていけば、運用に生かすことができると思う。ピンカーの「20世紀の啓蒙」によると、人間の歴史は、長い時間をかけての啓蒙の歴史である。過去の歴史、自分の歴史、現実(最近)の歴史を擦り合わせることができれば、さまざまな予測ができると思う。

映画/駄作が生まれる理由

 映画では脚本は設計図である。脚本が決まれば、スタッフがそれぞれの役割をこなす。つまり、スタッフは、脚本を変えることはできない。脚本に意見できるのは、立場的にほんの数人だけである。そして、実際に意見するのはその中で、一人か二人。これは自分の経験である。CMの場合、スポンサー、代理店、クリエーターなど、多くの人の意見をクリアしながら作る。全く正反対である。どちらが正解か?脚本家を含めて、優秀な人が最低二人は必要だと思う。ピクサーは、脚本作りに多くの人間が参加している。日本でも最近黒澤明のように複数の脚本家が参加するシステムが脚光を浴びている。それでも、そんなに優秀な人間がいないことを考えれば、最低二人の法則は変わらない。

運用・7%への道/ドキュメンタリー

NHKのBSのドキュメンタリーは、世界中の人間観察ができる。その国の人たちがどういう生活をして、何を考えているかを知ることができる。テーマがいろいろあるので、なかなか入りづらいところがあるのだが、勇気を持って見る。台湾の男女平等をテーマにした番組では、台湾の半導体生産だけでない先進的な部分を知ることができた。自分でも何本か作ったことがあるが、ドキュメンタリーには、作者の視点があるので、 リアルでない部分がある。BSのドキュメンタリーでは、ガザ・イスラエルに関しては多様な視点で語られていたが、トランプに関しては、あまりそうでないのが少し残念だった。それでも、新聞やマスコミでは知ることができない人間観察ができる貴重な場所である。

映画/分かりにくい映画

難解な映画がある。しかし、わざと分かりにくく作っている映画がある。「惑星ソラリス」などで有名なアンドレイ・タルコフスキーは、自ら告白している。あとは、丁寧に説明しなければならないところを手を抜いている場合。三池崇史の映画で、ストーリーの重要な部分を、1カットで会話だけで済ましていた。分かりにくいと思ったら、何度か見て分かりにくい部分を発見することは重要である。そして、今度、自分が作るときにそうならないようにする。何度も見て、理解を深めながら、新たな発見ができる映画が、本当の名作だと思う。

運用・7%への道/世紀の空売り

「ライアーズ・ポーカー」や「マネー・ボール」で有名なM・ルイスの、リーマンショックを予想した少数の人たちのノンフィクションである。最初に読んだ時は、出てくる言葉の意味がわからなくて、半分も理解できなかった。何年かおきに読むと、運用の知識が少しついているので少しづつわかるようになった。そういう意味で、自分の知識をテストするためには格好の読み物である。運用については、ある言葉がわかっても、それがどういう仕組みで、どういう風に世の中に出るのか理解するには根気と時間がかかる。面白いのは本の中の登場人物の中の専門家でさえ仕組みをわかっている人がごく少数だということである。つまり、私たちの周りでも、専門用語を振りかざすが、本質的なことをわからず取引をしている人が結構いるはずなので、本質を深く理解した方が有利だと思う。これは運用だけの話ではない。

映画/クリストファー・ノーラン

「オッペンハイマー」は、少し「アラビアのロレンス」に似ていて、私の好きなタイプの映画である。ノーランに興味を持って、「ノーラン・バリエーションズ」という本を読んだ。彼が参考とするものがちりばめらていて、興味深かった。こういう表現をやりたいと思ったら、ストーリーを無理やりはめるようなところがあると思った。これはヒッチコックと似ていて、アイデア優先で、ストーリーは後付けという作品がある。(「見知らぬ乗客」とか)だから、少し感情移入しづらくなる。「オッペンハイマー」は彼の描きたい人間観がわかりやすい。逆に、今までの作品は、表現は凄いが、ストーリー的に弱いところがある。わかりにくい部分を裏読みする人たちがいるが、賛成しかねる。キャスティングも酷い時がある。「オッペンハイマー」で感心したところは、今まで弱かった女優陣が充実していることである。(エミリー・ブラント、フローレンス・ピュー)ノーランは確実に進化している。