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12月, 2024の投稿を表示しています

運用・7%への道/現実と自分の歴史

現実は、過去の自分の歴史を再現する可能性がある。自分の成功、失敗を、忘れるのではなく、正確にフィードバックして、修正していくことを積み重ねていけば、運用に生かすことができると思う。ピンカーの「20世紀の啓蒙」によると、人間の歴史は、長い時間をかけての啓蒙の歴史である。過去の歴史、自分の歴史、現実(最近)の歴史を擦り合わせることができれば、さまざまな予測ができると思う。

運用・7%への道/現実と自分の歴史

現実は、過去の自分の歴史を再現する可能性がある。自分の成功、失敗を、忘れるのではなく、正確にフィードバックして、修正していくことを積み重ねていけば、運用に生かすことができると思う。ピンカーの「20世紀の啓蒙」によると、人間の歴史は、長い時間をかけての啓蒙の歴史である。過去の歴史、自分の歴史、現実(最近)の歴史を擦り合わせることができれば、さまざまな予測ができると思う。

映画/駄作が生まれる理由

 映画では脚本は設計図である。脚本が決まれば、スタッフがそれぞれの役割をこなす。つまり、スタッフは、脚本を変えることはできない。脚本に意見できるのは、立場的にほんの数人だけである。そして、実際に意見するのはその中で、一人か二人。これは自分の経験である。CMの場合、スポンサー、代理店、クリエーターなど、多くの人の意見をクリアしながら作る。全く正反対である。どちらが正解か?脚本家を含めて、優秀な人が最低二人は必要だと思う。ピクサーは、脚本作りに多くの人間が参加している。日本でも最近黒澤明のように複数の脚本家が参加するシステムが脚光を浴びている。それでも、そんなに優秀な人間がいないことを考えれば、最低二人の法則は変わらない。

運用・7%への道/ドキュメンタリー

NHKのBSのドキュメンタリーは、世界中の人間観察ができる。その国の人たちがどういう生活をして、何を考えているかを知ることができる。テーマがいろいろあるので、なかなか入りづらいところがあるのだが、勇気を持って見る。台湾の男女平等をテーマにした番組では、台湾の半導体生産だけでない先進的な部分を知ることができた。自分でも何本か作ったことがあるが、ドキュメンタリーには、作者の視点があるので、 リアルでない部分がある。BSのドキュメンタリーでは、ガザ・イスラエルに関しては多様な視点で語られていたが、トランプに関しては、あまりそうでないのが少し残念だった。それでも、新聞やマスコミでは知ることができない人間観察ができる貴重な場所である。

映画/分かりにくい映画

難解な映画がある。しかし、わざと分かりにくく作っている映画がある。「惑星ソラリス」などで有名なアンドレイ・タルコフスキーは、自ら告白している。あとは、丁寧に説明しなければならないところを手を抜いている場合。三池崇史の映画で、ストーリーの重要な部分を、1カットで会話だけで済ましていた。分かりにくいと思ったら、何度か見て分かりにくい部分を発見することは重要である。そして、今度、自分が作るときにそうならないようにする。何度も見て、理解を深めながら、新たな発見ができる映画が、本当の名作だと思う。

運用・7%への道/世紀の空売り

「ライアーズ・ポーカー」や「マネー・ボール」で有名なM・ルイスの、リーマンショックを予想した少数の人たちのノンフィクションである。最初に読んだ時は、出てくる言葉の意味がわからなくて、半分も理解できなかった。何年かおきに読むと、運用の知識が少しついているので少しづつわかるようになった。そういう意味で、自分の知識をテストするためには格好の読み物である。運用については、ある言葉がわかっても、それがどういう仕組みで、どういう風に世の中に出るのか理解するには根気と時間がかかる。面白いのは本の中の登場人物の中の専門家でさえ仕組みをわかっている人がごく少数だということである。つまり、私たちの周りでも、専門用語を振りかざすが、本質的なことをわからず取引をしている人が結構いるはずなので、本質を深く理解した方が有利だと思う。これは運用だけの話ではない。

映画/クリストファー・ノーラン

「オッペンハイマー」は、少し「アラビアのロレンス」に似ていて、私の好きなタイプの映画である。ノーランに興味を持って、「ノーラン・バリエーションズ」という本を読んだ。彼が参考とするものがちりばめらていて、興味深かった。こういう表現をやりたいと思ったら、ストーリーを無理やりはめるようなところがあると思った。これはヒッチコックと似ていて、アイデア優先で、ストーリーは後付けという作品がある。(「見知らぬ乗客」とか)だから、少し感情移入しづらくなる。「オッペンハイマー」は彼の描きたい人間観がわかりやすい。逆に、今までの作品は、表現は凄いが、ストーリー的に弱いところがある。わかりにくい部分を裏読みする人たちがいるが、賛成しかねる。キャスティングも酷い時がある。「オッペンハイマー」で感心したところは、今まで弱かった女優陣が充実していることである。(エミリー・ブラント、フローレンス・ピュー)ノーランは確実に進化している。