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1月, 2025の投稿を表示しています

映画/ノーラン、キューブリック、タルコフスキー

 クリストファー・ノーラン(「インターステラー」)の「オッペンハイマー」は内容が完全に大人向けなのに、世界中でヒットした。2年前に世界旅行に行った時にサンパウロで観たが、公開後しばらくたっていたにもかかわらず結構お客さんが入っていた。ノーランの映画は、難解な部分があるが、全てヒットしている。スタンリー・キューブリック(「2001年宇宙の旅」)の映画も難解な部分もあるが、実はヒットが多い。彼はドル箱だったようである。アンドレイ・タルコフスキーは「惑星ソラリス」が有名だが、公開規模も小さく、ヒットしていない。しかし、若い監督と話をすると、「2001年」と「ソラリス」は同じ地平にある。作品そのものの評価だけでなく、難解なのになぜヒットしたのかを追求したい。日本もかつて松竹ヌーベルバーグ(大島渚「青春残酷物語」)など難解な映画がヒットする時代があった。80年代のイタリアの巨匠ヴィスコンテブーム(「家族の肖像」)、79年の「木靴の樹」から始まるヨーロッパのアート映画のブーム。誰でもヒットが予想できるわかりやすい映画が世の中に溢れることになると、人間の多様性への興味が失われる。

映画/ノーラン、キューブリック、タルコフスキー

 クリストファー・ノーラン(「インターステラー」)の「オッペンハイマー」は内容が完全に大人向けなのに、世界中でヒットした。2年前に世界旅行に行った時にサンパウロで観たが、公開後しばらくたっていたにもかかわらず結構お客さんが入っていた。ノーランの映画は、難解な部分があるが、全てヒットしている。スタンリー・キューブリック(「2001年宇宙の旅」)の映画も難解な部分もあるが、実はヒットが多い。彼はドル箱だったようである。アンドレイ・タルコフスキーは「惑星ソラリス」が有名だが、公開規模も小さく、ヒットしていない。しかし、若い監督と話をすると、「2001年」と「ソラリス」は同じ地平にある。作品そのものの評価だけでなく、難解なのになぜヒットしたのかを追求したい。日本もかつて松竹ヌーベルバーグ(大島渚「青春残酷物語」)など難解な映画がヒットする時代があった。80年代のイタリアの巨匠ヴィスコンテブーム(「家族の肖像」)、79年の「木靴の樹」から始まるヨーロッパのアート映画のブーム。誰でもヒットが予想できるわかりやすい映画が世の中に溢れることになると、人間の多様性への興味が失われる。

運用・7%への道/ピーター・リンチ

伝説の「マゼランファンド」(フィデリティ社)のファンドマネージャー ピーターリンチの「株で勝つ」(ミレニアム版)を読んだ。リンチが活躍した時代は80年代。この本のリンチよる序文は2000年に書かれているので、何世代も前の話であるが、彼の長期投資に対する考えは輝きを失っていない。現在、世の中に流れている様々な運用の法則はこの本が出所である。彼のやり方は、運用が好きな人にはたまらないだろうが、それなりに手間がかかるやり方である。個人では時間がないと難しい。また、証券会社でもこのやり方ができるのは限られた人間だけだと思う。運用の基本は半世紀たってもあまり変わっていないことがわかる。 ちなみに、私が初期に投資信託を買ったのは日本のフィデリティ投信。ラインナップが豊富で、ネット専用で販売手数料がゼロ、サイトも他の会社に比べて見やすかった。しかし、今年から投資信託の販売をやめてしまった。サービスを増やしているライバル(SBI、楽天)に勝てなくなったからだと思う。インデックスファンドの大手のバンガードも数年前に日本から撤退している。アメリカのフィデリティは、マゼラン以降、いくつかのファンドがあるが、インデックスに比べてそんなに優れていると思わない。運用の基本的な考えは変わらなくても、会社やファンドはどんどん変わる。

テレビなど/芸能界の経済は変わった。

 私が会社に入ってから、しばらくは、テレビCMにお金があった。ということは、テレビ番組制作にもお金があった。音楽業界はソフトが売れるので、コンサートは、アルバムのプロモーションという位置付けだった。しかし、ネットの進化と共に広告ビジネスが変わったので、テレビの制作費は減り、当然CMの予算も少なくなってしまった。CMに関しては、数を増やして利益を上げようとしているが、視聴者から見ると迷惑以外の何物でもないので、どんどん悪い方向にいっている。最近、久しぶりにドラマをプロデュースしたが20年前の1/4の制作費になっていた。当然、キャストに払われるギャラも同様である。多くのタレントプロダクションがやっていけなくなっている。CMの回数も凄く多い。一つの番組に、全ての自動車メーカーのCMが流れている!全ての会社のアルコールのCMが流れている!あれー!という感じ。タレントは単価が安いので、数で補おうとするが、飽きられるのが加速するだけなので、プラスマイナスゼロ(以下)である。音楽業界は、コンサートで、グッズなど多様な儲け方ができるようになった。安室さんを間近で見てそう思った。ファンが推しに使う金額も半端ない。身近に、電話で数秒話すだけで十何万もお金を使う女子がいた。私のような映画ファンは、1年以内の映画が、安いサブスクで見放題である。それでも世界中の人が見るのならリクープできる(ようである。)しかし、世の中は変化する。一つ言えるのは、いつの時代も良いものは相対的に少ないので、自分の得意範囲を広げて、チャンスを待つ。そして、儲けられる時に儲ける。永遠の法則のような気がする。 現場の人たちは、変わりゆく変化の前で、目の前のことを精一杯しようとしている。しかし、全体で見ると良くならない。あたかも、強権政治家を応援する目先のことだけしか考えていない人たちのようである。

運用・7%への道/S&P500④

 S&P500の将来が心配になったからと言って、個別株に投資するのは間違っている。前にも書いたが、アメリカの優秀な企業は、ほとんどS&Pの含まれている。個別株に投資するということは、短期投資家など今までと違った相手と勝負することになる。投資に対する考え方が異なるので、基本的に勝てる可能性は少ないと思う。S&Pと逆相関にあるものがあるかといえば、昔の日本株がそうだったが、今はそうではない。時代によって変わるので、将来成長する可能性のあるものを分散して投資する。そう考えると、選択肢は限られてくる。

運用・7%への道/S&P500③

 現在のS&P500のパフォーマンスがどんなによくても、過去に大きく下げる時期があった。チャートを見ると、現在の指数が上がり過ぎているので、比較すると過去の動きが小さく見えてしまうのだが、当時としては、かなりのアップダウンである。そして、その時に世の中で何があったのかを調べてみる。歴史的に上がりっぱなしというのはないので、今上がりすぎであれば、必ずどこかのタイミングで大きくダウンする可能性が大きい。バブルは必ず崩壊する。 それでも、好調なS&P500にみんなが集中するとどうなるのだろうか?          私が運用を始めた10年前は、S&P500の名前がついた投資信託はほとんど存在しなかった。指数は、オルカンでも採用されているMSCIが多かった。バブルの時は、日経平均がS&P500を大きく超えていた。「世紀の空売り」の中では、S&P500などの指数を作る会社のスタンダードアンドプアーズがいい加減な指数を作る会社としてコケにされていた。S&P500は永遠でないかもしれない。分散が必要だと思う。

儲ける/楽に儲かる時

 めちゃくちゃ働いて儲かるのが普通だが、この業界は、めちゃくちゃ働いても儲からない場合もある。そして、楽して儲かる時もたまにある。会社を作ってから売上がいいと、税理士から会社を大きくしては?(人を増やせば?)を言われるのだが、長年やっていてそんないい時はたまにしか来ないことはわかっている。なので、儲かっても無理をせずにコツコツ運用することにしている。(年金、保険、節税など)ただ、重要なのは、長くやらないとそういうタイミングが来ないということである。