以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。
毎月積立をするのが前提で、長期積立の実感方法(前回)で書いたように、全てのファンドを毎月チェックして表にする。複数のファンドに積立していると表がいくつかできる。表を比較するとそれぞれのファンドの動きが実感できる。単独のファンドの表を見ていても世の中全体の動きがわかりにくい。最後に全てのファンドの合計を、積立と同じように月ごとに表にする。これもkeisanを使って、7%を超えているかどうかを確認する。個々のファンドと全てのファンドの動きを比較すると分散の効果が実感できる。 長期間いろいろなファンドに積立投資をしていると、それぞれのファンドの動きがわかるようになる。同じような動きをしているファンドを買っていると、上がる時は一斉に上がるのだが下がる時は一斉に下がる。異なる動きをするファンドでも負の相関関係にあるものであればプラスマイナスがゼロになる可能性があり効果が半減する。(実際そうはならないが。)そこで、種類や目先のリターンに関係なく長期間で成長性のあるファンドに投資する。これには、運用の知識というよりも、世の中、世界の動き方についての知識が必要になる。知的好奇心のある人による長期分散積立の真の醍醐味である。ファンド自体の管理は比較的簡単だと思う。