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投稿

運用・7%への道/米

 以前、米の価格がなぜ下がらないのか、理由がわからないと書いたが、小泉さんが農相になって米を下げると宣言してから、急に理由がわかるようになった。そして、安い米が出ると文句を言う人が出てくる。この人たちが米の価格を下げない犯人である。本当は、下がらない時に理由が分りたいのだが、新聞も含めなかなか説明してくれる人がいない。よくあることなので疑問に思ったら、理由がわかるまで待ってみる。このような知識を蓄積すれば、予想がしやすくなる。
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会社/偉大なる会社

若い人と話をしていると、自分の会社の偉大なる部分を理解していない人が案外多い。年寄りが、昔は良かった、と過去を美化するのは問題があるが、若い人が目の前の成果だけに集中して、会社を成長させた過去を冷静に分析しないことは、とてももったいないと思う。その会社にしかない多くのヒントがあると思う。

運用・7%への道/経営者たち

 日経新聞の私の履歴書に、ソニーの元社長の平井さんとキリンの元社長の磯崎さんが続けて連載されていた。共通点は、二人とも本流でなかったこと。だから、大胆な改革ができたと思うう。しかし、メインをいろいろ変えたり、バリエーションを増やして、会社を存続させるのは大変なことだと思う。社員はどう思っているのだろう。多角化している会社は、総合的なエンタメを目指すとか、立派なお題目を掲げているが、目の前の壮絶な生き残りの結果であるのなら、安定などせずに、この先も同じような修羅道が待ち構えているのではないか?

テレビなど/世にも奇妙な物語

35周年ということで、名作を選んで放送した。フジテレビは苦境にあるので、苦肉の策でもある。自分がプロデュースしたものもあったが、過去の名作が今に通用するかと期待していたがそんなことはなかった。ほとんどが技術的に古い。しかし、その中で俳優の鮮度だけは保存されていた。古くても良いものをお化粧したり、パッケージを変えたりして復活できるのは、一部だし、そんなに長続きしない。最新のもので勝負するしかない。全体を通して言えるのは、本当にいいものは少ないということである。 

仕事のやり方②/荒馬を乗りこなす

 業界には、面倒な監督、アーチストをうまくコントロールできると自慢する人がいる。荒馬使いである。しかし、荒馬に乗るだけではダメで、乗りこなしながら利益を出すことこそが重要である。実は、そういうことができる人は少ない。更に言うと、利益を出しながら、業界の成長に貢献できる人。これはほとんどいない。荒馬に乗るだけで、結局何も残せなかった場合の方が多い。

運用・7%への道/現金

以前、前にいた会社の部下が、「会社は現金があるから大丈夫です。」と豪語していた。しかし、成長するには現金を有効活用しなければならない。何もしなければ、給料、家賃などでどんどん減るばかりである。 あと、現金は死んで、あの世に持っていけない。目的にするよりも、道具として割り切る方が幸せになれる可能性がある。しかし、その場合でも細心の管理が必要だと思う。お金に対する態度は一生を左右する。現金はやっかいなものである。

映画/名作の条件

 名作は、世の中の大きな動きと、登場人物の小さな動きを交錯させることによって、観る人に深い印象を与える。歴史物などは、時代背景が分からないと、理解できない場合がある。しかし、本当の名作は、そういった予備知識がなくても、あらゆる要素(演技、セリフ、映像、美術、音楽など)を使って観客にその雰囲気を伝えることができる。時代背景を勉強するのは、見終わってからでもいいし、大人になってからでもいい。名作は何度でも楽しむことができる。例は、エドワード・ヤンの「クーリンチェ少年殺人事件」。戦後の台湾の政治事情が分からなくても、その不穏さは感じることができる。そして、それは登場人物の行動に大きな影響を与え、作品に深い陰影を与えている。タルコフスキーの「アンドレイ・ルブリョフ」も同様である。ファンタジー映画は、背景のフィクションの部分が、神話的であると深みがあるのだが、マニアの考察を誘導するような設定だと物足りないし、名作にはなり得ない。