現実は、過去の自分の歴史を再現する可能性がある。自分の成功、失敗を、忘れるのではなく、正確にフィードバックして、修正していくことを積み重ねていけば、運用に生かすことができると思う。ピンカーの「20世紀の啓蒙」によると、人間の歴史は、長い時間をかけての啓蒙の歴史である。過去の歴史、自分の歴史、現実(最近)の歴史を擦り合わせることができれば、さまざまな予測ができると思う。
自分の中で4人いる。サミュエル・ゴールドウイン(「我らが生涯最良の年」)、ダリル・F・ザナック(「史上最大の作戦」)、デビッド・O・セルズニック(「風と共に去りぬ」)、それとヒッチコック。ゴールドウインとザナックとヒッチコックは伝記が出ている。セルズニックは「風と共に去りぬ」のブルーレイのコメンタリーが面白い。映画監督は、資料が沢山あるが、プロデューサーはとても少ない。4人の共通点は、大きな冒険に挑み続けたことである。(続きます。)